【スポーツ庁委託事業】JSC-JRFU連携ラグビー国際貢献プロジェクト(インド)

日本ラグビーフットボール協会は「Impact Beyond 2019」 及び「アジアンスクラムプロジェクト」 の一環として、日本スポーツ振興センター(JSC)と連携し、「スポーツ・フォー・トゥモロー(SFT)」プログラムとしてインド・ビハール州パトナにおいてラグビー元日本代表選手や、ウィルチェアーラグビー指導者、スポーツとジェンダーの専門家を派遣し、全国大会に出場するチームの監督やコーチ、選手を対象としたラグビークリニックや、競技用車いすを使ったウィルチェアーラグビー講習会、女性アスリートの環境改善や参画支援のためのジェンダーセミナーを実施しました。

本プロジェクトは日本ラグビーフットボール協会においてラグビーの普及や強化だけでなく、社会的課題の克服をこれまで以上に志向する機会となりました。

各プログラムを担当した守屋氏、坪田氏、野口氏の熱心な活動によって、インドラグビー発展のための基盤整備がなされました。また、障害者や女性の立場からラグビーをとらえることを通じてラグビーを発展させていく必要性を、インドラグビーフットボール協会と共有することができました。

インドラグビー発展の基盤整備について、7人制ラグビークリニックでは、ラグビー技術の指導にとどまらず、トレーニングの際に目的を設定することの重要性、つまり持続的な技術向上のための要点が伝えました。また、ウィルチェアーラグビーにおけるウォーミングアップ方法や基礎的技術の指導を通じて、競技を安全にプレーできる環境作りが促進されました。さらには、ジェンダーセミナーでは、女子選手たちが自らエンパワーメントし、変化を起こすことの重要性と、彼女たちの活動に対する男子ラグビー選手やマネジメントスタッフの理解の重要性について講義やワークショップを行いました。このような活動を通じて、ラグビー競技環境の改善し、インドラグビーの競技力向上につながってほしいと思っています。

本プロジェクトを通じて、健常者・障害者、男性・女性といった異なる立場を互いに尊重することが、障害者や女子ラグビー選手に限らず全ての選手がより良い環境でプレーできることにつながること。そして、その結果として、ラグビーの発展が実現されるという考えを共有しました。特に「ノーサイドの精神」や「ワンフォーオール・オールフォーワンの精神」といったラグビーの価値は、多様な人々がプレーに参加できる機会を増やすことが可能であると考えています。これはラグビーだけでなく、多文化共生社会を実現するための一助となります。しかし、その醸成には継続的なプロジェクトの実施が必要です。引き続き、インドでのラグビーを通じた社会貢献を目指します。

最後に、本プログラムの成功のためにご協力をくださった、インドラグビーフットボール協会、日本車いすラグビー連盟、国際協力機構に感謝を申し上げます。

派遣者:
向山 昌利/JRFU普及育成委員会国際協力部門長(プログラム統括)
伊藤 悠理/JRFU普及育成部国際協力部門(プログラム運営)
守屋 篤/元日本代表選手(7人制ラグビー指導者)
筒井 パーカー 絵美里/同志社大学大学院(指導者アシスタント)
野口 亜弥/順天堂大学(ジェンダープログラム講師)
坪田 晋/Fukuoka DANDELION代表(ウィルチェアーラグビー指導者)
盛岡 陽子/JSC・SFTプログラムオフィサー(事業総括)

期間:2019年7月16日(水)~23日(火)
場所:インド ビハール州・パトナ

【スポーツ庁委託事業】JSC-JRFU連携ラグビー国際貢献プロジェクト(インド)関連リンクをご覧くださいhttps://www.sport4tomorrow.jp/20190801-1/