ラオス 5月27日・28日・30日 活動報告

Day63 2013.5.27 Monday
協会スタッフとのミーティングを行いました。 
先日までの1週間は、唯一のフルタイムスタッフであるMaggieがアメリカに帰国していたため、これからアジアファイブネイションズカップでのレビューを数回に分け始めます(ラオス時間はゆっくりとしています)。

まずは、試合についてのレビューを行いました。映像を通しての試合分析とチームとインディビュジュアルのスタッツを活用しレビューを行います。
ポジティブな点、改善点を正確に把握することは重要です。来年以降の強化に向けたゴール設定を正しく提示できるからです。

また、マネジメントサイドのプレビューも行いました。
チーム内のマネジメントを記録しておくことも重要な点です。それぞれの国、チームにはスタイルがあると思いますが、強化に向けては万国共通の原理原則があると考えます。
「正しいことを正しく行うこと」、「プロフェッショナルにハードワークすること」がキーファクターであると思われます。

今回で、私はアジアスクラムプロジェクトでの海外チームへの参加が3ヵ国目となります。
私見ですが、ここで共通して言えることは、選手へのコーチングを通した強化育成と同様に、マネジメントサイドの仕事の質の向上が重要で必須事項となります。まずマネジメントがなければチームは機能しません。そしてマネジメントが機能していなければ選手やチームの質の高い強化は進まないからです。

今回の代表チームのスタッフは、コーチングスタッフであるヘッドコーチ(日本)、アシスタントコーチ1名(ラオス/選手兼任)、フィジオ1名(イギリス人女性)。マネジメントスタッフであるマネージャー2名(アメリカ人女性)、そしてサポートスタッフ1名(アメリカ人女性)の計5名でした。マネージャーのMaggieを除いては全員ボランティアのスタッフです。
限られた予算、環境のなかでの活動のためではありますが、強化に向けては改善すべき点が多くあります。

日本への帰国までの約3週間は、今後の代表の強化に向けての年間を通したプランニングとコーチングやトレーニングシステムの構築に注力していくことが最重要課題となりそうです。

Day64 2013.5.28 Tuesday
協会スタッフとのミーティングを持ちました。
最近は、専らオフィスや自宅にてミーティングやペーパーワークに多くの時間を費やしています。残りの任期は約3週間です。時間に限りがあるので、今までの活動を記録として残すことが、今後ラオスのラグビーの発展の一助となるよう努めます。

現在、ラオス国内でのラグビーの活動は全く行われておりません。
国内の唯一のクラブチームはBuffaloとWild Hogsです。今年は8月より2チームによるコンペティションが開始されるそうです。各クラブそれぞれ10名前後の選手で活動中です。クラブ専任のコーチはいません。そのため普段は選手が中心となり7人制のトレーニングをしていることが多いようです。また、唯一の女子チームであるLionsも選手が1名しかいないため練習を行うことができないそうです。

赴任後の約2カ月間は代表強化に集中してきました。よって現地のクラブラグビーについて触れる機会があまりありませんでした。しかし、ラオス国内におけるラグビーの現状をリサーチするとよく現況が見えてきます。今後、選手や世間一般に広くラグビーに興味を持ってもらうためには、様々な取り組みや施策が必要となります。

しかし、うれしいニュースもありました。
代表チームの選手たちが練習を開始したというのです。来年に向けて、フィジカルトレーニングやフィットネスの重要性を理解したこと、そしてスキルの向上が必須であることが理由であると思われます。そしてなにより勝利するためには、地道にハードなトレーニングを積み上げるしか方法がないということを彼らは学んだのだと思います。

代表チームへのコーチングやマネジメントを通して、このような新たな文化を提供できたことは、私たち日本のコーチにとっての喜びでもあります。

Day66 2013.5.30 Thursday
本日は、協会オフィスにてスタッフとのミーティングを行いました。
今後の3週間での活動についてです。来年へ向けた代表チームの年間の強化プラン、ユース世代へのディベロップメントプログラムの構築についてです。
また、コーチの育成が急務のため、コーチ育成システムや、コーチングプログラムの構築についても協議しました。さらに、ラオス全土に対しての普及プログラムとシステムの構築についても話し合いを持ちました。
主に、日本ラグビーフットボール協会の取り組みを資料として活用し紹介しています。普及から育成、そして強化までのパスウェイのシステムを提示しラオスにマッチした方策を探ります。また、政府やスポーツ・教育省との連携も必須です。
簡単ではありませんが、将来のラオスのラグビーの発展のための礎となるような連携やシステムの構築に寄与できればと思います。

今後3週間で、協会スタッフや選手とともに可能な限りプロジェクトを進めていきたいと思います。

 高濱丈輔


2013.6.2

この指導者派遣は、開発途上国からの要請に基づいてボランティアが自分の技術や経験を活かして活動する
JICAの「短期ボランティア(青年海外協力隊)」としての派遣にて行われています。
詳しくはコチラをご覧ください。